【知らないとヤバイ】意外と間違えやすい火災時のNG行動6選!

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万が一あなたが火災現場に遭遇したとき、どんな行動を取ればいいのでしょうか。

火災が起きた最初の数分間をどう行動するかで、火災レベルや被害の大きさが非常に変わると言われています。

そこで今回は「知ってそうで知らない火災時の基本的な行動」から「勘違いしやすいNG行動」までに合わせてご紹介します。

知ってそうで知らない初期消火

火災現場に居合わせたとき、まず119番通報で消防隊を呼ぼうとする方が多いのではないでしょうか。

しかし、それだけでは被害を最小限に抑えることができません

なぜなら火災時の対応で大事となるのは発生から2分以内の「初期消火」だからです。

消防隊の到着が平均6〜7分程かかるため、初期消火は自分たちで行う必要があります

しかし全ての火災を初期消火できるわけではありません。

なので初期消火に移る前に、まずは消火活動を行うべきか、直ちに避難すべきかの目安についてご紹介します。

「消す」か「逃げる」か:見極めは「天井」

「消化」か「避難」火災を目の前にパニック状態の中、速やかに判断することは難しいことです。そんなときは「天井」を見るようにしましょう。

逃げるタイミングの目安は「天井」に火が移っているかどうかです。

・炎が自分の背丈より小さく、視界に火元が見えている ☞ 消化
・煙が充満したり「天井」まで炎が燃え移ったりしている ☞ ただちに避難

ぜひ頭に入れておきましょう。

続いて、目の前の火災を消化できると判断した場合「初期消火」を行わなければなりません。

火災の被害を抑えるカギとなる「初期消火の3原則をご紹介していきます。

初期消火の3原則

見つけたら早く知らせる

  • 近隣の方や住人にいち早く大声で知らせ、小さな火でも119番通報し、消防隊を呼ぶ。
  • 自動火災報知設備などの非常ベルがあれば、鳴らす。
  • 通報は消火活動を行う人以外に任せ、同時に初期消火を行う。

早く消火する

  • 消火器や水だけでなく、座布団で火を叩いたり、塗れたシーツ等で火を覆うなど、身の回りのものを利用する。
  • 火元によって消化方法が異なる(出火元別「消化方法」)

早く逃げる

  • 消化作業の途中であっても、火が大きくなった場合は迷わず逃げる。
  • 逃げるときは扉などを閉めて、火に空気が入らないようにする。
  • 命を最優先に!

消火器の使い方

火災発生時に消火器があったとしても、使えなければ意味がありません。
これを機に確認しておきましょう。

消火器の使い方
1.火元まで運ぶ
2.安全ピンに指をかけ、上に引き抜く
3.ホースをはずして火元に向ける
4.レバーを強く握って噴射する

構え方も覚えておきましょう。

消火器の構え方
1.風上に回り、風上から消す
2.やや腰を落として姿勢を低くし、熱や煙を避けるように構える
3.燃えているものにノズルを向け、火の根元を掃くように左右に振る

最後に注意点も抑えておきましょう。

注意点
・運ぶ前にピンを抜かない
・炎が天井に多肢いていれば、直ちに非難する
・消化が困難で逃げる時のため、逃げ口を事前に確保する
・消火器で消火したとしても、火種が残っている場合があるため、温度が下がった
あとに水をかけて完全に消火する

消防庁ウェブサイト「消火器の正しい使い方」

間違えやすい火事のNG行動

以下の火事の対処法で間違っているのはどれでしょうか。

当たり前だと思っていた対処法が意外と間違っている可能性もあるので、
ぜひ全ての問題考えてみて下さいね!

自宅で火災が発生!天井まで炎が燃え広がってしまったら…?
  • 炎がこれ以上大きくならないよう消火を試みる
  • 「火事だー!」と大声を出して周りに知らせ、避難する

正解:炎がこれ以上大きくならないよう消火を試みる

解説:これまでで述べたように「消化」か「避難」かの見極め方は「天井」です。
天井まで炎が燃え上がっている状況で、消火を試みるのはNG!
大声を出して周りに知らせ、ただちに避難しましょう。その際は、煙を吸わないよう
低い姿勢で速やかに逃げるよう心がけてください。

調理中、油に引火し火災が発生!どうする…?
  • 水をかけて消化を試みる
  • 水はかけず、濡らした毛布などで覆う

正解:水をかけて消化を試みる

解説:揚げものの油が発火した場合は、水をかけると更に火が燃え上がるので絶対にNG!
濡らした毛布などをかぶせ、空気を遮断して鎮火しましょう。
消火したあと、ガスの元栓を締め、温度を下げることが大切となります。

ストーブからカーテンに発火!火は小さく、火元が見えていたら…?
  • カーテンを引きちぎり、消火活動を行う。
  • 室内の火が広がらないように、扉を閉める。

正解:室内の火が広がらないように、扉を閉める。

解説:火が小さく、視界に火元が見ている場合は初期消火を行います。
その際、扉を閉めるのはNG!室内に煙が充満してしまいます。扉は避難時に閉めることで空気の供給を遮断し、火が燃え広がるのを防ぎます。
カーテンが燃えた場合は、速やかにカーテンを引きちぎり、天井に炎が燃え移らないようにすることが大切です。燃えている箇所を切り離してから、消火器を使ったり、
濡れたシーツや水をかけたりといった消火活動を行いましょう。

プラグとコンセントの隙間から発火!どうする…?
  • 水をかけて、直ちに消化を試みる
  • コンセントを抜くか、ブレーカーを落としてから、消火器で消火する。

正解: 水をかけて、直ちに消化を試みる

解説:電気器具は水をかけると感電する危険があるため、いきなり水をかけるのはNG!
コードをコンセントから抜いてから消火しましょう。またブレーカーも落としてから消火するとより安全です。プラグとコンセントの隙間のほこりや湿気が原因となり、出火することがあるため、
日頃からゴミがたまらないよう手入れしておきましょう。

風呂場で火災発生!どうする…?
  • 直ちに風呂場から出て、大声で知らせる。
  • 徐々に扉を開けて一気に消火する。

正解:直ちに風呂場から出て、大声で知らせる。

解説:扉を一気に開けると空気が浴室内に供給され、火の勢いが強まる可能性があるためNG!徐々に扉を開け、初期消火に移りましょう。

ビル火災に遭遇!どう避難する…?
  • エレベーターですぐ1階に避難
  • 階段を使い、低姿勢で避難

正解:エレベーターですぐ1階に避難

解説:ビルなど複数階がある建物での火事に遭遇した場合、エレベーターを使うのはNG!
閉じ込められて避難できない可能性もあります。必ず階段を使用し、低姿勢で煙を吸わないよう意識し、避難しましょう。

出火元別「消化方法」

NG行動でも少し触れましたが、実は出火元によって初期消火の方法が異なります。

ここでは出火元に分けて、正しい消化方法をご紹介します。

コンロ

  • 油なべに水をかけるのは厳禁。
  • 消火器は離れた位置からなべの全面を覆うように向け噴射する。
  • 消火器がない場合は、濡らしたシーツやタオルを手前からかぶせ、空気を遮断する。

電気器具

  • いきなり水をかけると感電の危険がある。コンセントかブレーカーを切り、消火器で消火する。
  • 配電盤やコンセントなどの初期消火に素早く対応できるステッカータイプの消火剤もある。

衣類

  • 着衣に火がついたら、あわてず走らず、周りに水があれば水をかぶって消す。
  • 水がない場合は、床に転げまわって燃えている部分を押し付けて消す。
  • 髪の毛が燃えたら、濡れた衣類やタオルなどを頭からかぶって消火する。

カーテン・ふすま・障子

  • カーテンは燃え広がる前に水をかける。できればレールから引きちぎり、火元を天井から遠ざけた上で消火する。
  • ふすまや障子などはけり倒して、 踏み消す。その後、水をかけてしっ かり消火する。

ストーブ

  • 消火器は直接火元に向けて噴射する。
  • 消火器がない場合は、シーツや毛布などをぬらして手前からすべらせるように全体を覆い、空気を遮断する。
  • これだけでは火種まで消えない可能性があるため、消火したあとは水をかける。

風呂場

  • 扉を開けることは厳禁。空気が浴室内に供給されると、火の勢いが強まる可能性がある。●徐々に扉を開けて一気に消火する。

たばこ

  • 寝たばこなどにより布団などの綿製品が焦げた場合は、消したつもりでも見えないところに火種が残り、再び燃えだすことがあるので、浴槽などにつけ完全に消す。

まとめ

いかがでしたか。意外と知らなかったり、間違えて覚えていた知識もあったのではないでしょうか。

これを機会に普段からこうした災害情報を確認して準備しておくことが、自分や家族の身を守ることにも繋がります。

秋冬に向かうにつれ、暖房器具による火災にも気を付けましょう。

こちらの記事ではストーブ火災について詳しく述べていますので、ぜひ合わせて読んでみて下さい。

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