気象庁の検討会は8月22日、最近の暑さについて「異常」との見解を示しました。
こうした「異常気象」が起こっているのは日本だけではありません。
日本を含め世界中で猛暑が続いており、世界各地で水害や土砂災害が起きています。今では、豪雨や台風の被害は、当たり前になりました。気候変動は未来のことではなく、いま私たちの生活を脅かす脅威です。
気候危機がますます緊急の課題と化す中、世界各国は「普通の日常」が私たちの適応スピードより早く変化しているという現実を直視しなければならなくなってきています。
そこで、世界各地からの衝撃的な異常気象による被害を紹介します。
イギリスで線路が歪む
7月中旬、観測史上初めてイギリスで気温が40℃を超えた。イギリス最大の空港のひとつ、ロンドン・ルートン空港では、高温により滑走路の一部が隆起し、フライトを一時的に停止せざるを得ない状況に。熱により鉄道の線路にもゆがみが見られ、一部の運行が休止されました。今後も41℃に達する危険があるといいます。
ポルトガルで山火事、1,500人の消防士が出動
ポルトガル中部のロウザンで、7月中旬、観測史上最高の46.3℃に達した。乾燥と高い気温により各地で山火事が相次ぎ、1,500人を超える消防士が消火活動に奮闘している。これらの山火事により、2022年に入ってから約300平方kmが焼失。これは、約100人が死亡した2017年夏の山火事以来、ポルトガルでは最悪の被害だそうです。
北インドの熱波
インドでは3月中旬から熱波に見舞われています。5月中旬頃は、バンダ地区では50度近い気温を観測しました。
今シーズンのインドの平均降雨量は3番目に少なくなっています。地元当局は何度も熱波警報を発しています。
中国の平均気温の上昇
7月、中国全域で猛暑日が続きました。国内にある71カ所の気象観測所で、過去最高気温を記録。河北省と雲南省の一部地域では、気温が44℃にも達しました。さらに、国境付近の山岳地帯では氷河の溶けるスペースが加速し、土砂崩れや鉄砲水などの自然災害も起り、加えて中国の平均気温は、他国よりも早いペースで上昇しているという事態が発生しています。
南アフリカ 土砂崩れと洪水
南アフリカのクワズールナタールでは、60年ぶりとなる豪雨による洪水や土砂崩れによって広範囲にわたり街が破壊されました。
これにより何百人もの人々が命を落とし、無数の家が破壊されました。
ブラジル 大洪水と地滑りによる被害
豪雨によって引き起こされた洪水と地滑りにより、ブラジル北東部で少なくとも106人が死亡しました。
ヘトロポリス市では、集中豪雨によって洪水が発生し、押し寄せた水で家は破壊され、車が流されるなどしました。ペトロポリスの市長は非常事態を宣言するまでになりました。
日本では猛暑日記録、過去最多に
6月下旬から猛暑日が続く日本。全国12カ所で年間の最高気温を超える気温が観測された。7月1日には、埼玉県の熊谷市をはじめ6カ所で40℃を超え、東京都は8月3日に2022年で13日目の猛暑日を数え、過去最多記録に並んだ。
気候危機に対して私たちができること
夏の猛暑、豪雨、巨大台風や干ばつなど、異常気象の悪化を食い止めるには時間がありません。
プラスチックなどのごみを減らしリユース・リサイクルしたり、電力会社を見直したりすることが、環境への大きな影響としてつながってきます。またこの猛暑を耐える動植物の影響を減らせることは無いかを考え、森林資源を大切にするべく、多くのものを使い捨てず、使いすぎず、無駄にせず過ごす事が大事になってきます。
こうした些細な行動が来年、再来年の気象に繋がってきます。まずは今から出来ることを、コツコツはじめていきましょう。
今回は詳しく書かなかったのですが、この異常気象が続くとどうなってしまうのか?詳しくは以下の記事で説明しているので、気になる人は是非ご覧ください!

コメント