すでに東京では最高気温36.4℃という6月として観測史上最高の気温を更新するなど、今夏は全国的に猛暑が予測されています。
そんななか、大手電力会社は電気料金の値上げを次々に発表しています。冬には電気料金が更に高騰すると予測されており、そこには日本と「○○○」の関係が大きく影響しています。
今回は電気料金の高騰とその背後にある国際情勢について解説します。
日本の電力事情
日本では電力逼迫による電気料金の値上がりが止まりません。
世界的なパンデミックによる燃料価格の高騰や円安が元になっています。
そして、一番の原因となっている国があります。
その国とは
ズバリその国とは・・・・・・・・・・・・・「ロシア」。
皆さんもなんとなく想像できたのではないでしょうか?
日本はロシアのサハリンエナジーが運営する「サハリン2」で生産される年間600万トン程度の液化天然ガス(LNG)を輸入しており、約7割を火力発電に利用しています。
運営会社であるサハリンエナジーの株主には三井物産(12.5%)や三菱商事(10%)といった日本企業が存在しています。
プーチン大統領
ロシアのプーチン大統領は現在の運営会社の資産を新たな法人に無償譲渡することを命じる大統領令に署名したのです。
これにより、日本企業が排除されてしまうと、LNGの安定的な供給に影響が出てきてしまう恐れがあります。
日本の政府関係者によると、金融制裁や輸出入規制といった対ロ政策を行った日本への揺さぶりではないかとの見方が出ています。
ロシアのプーチン大統領は石油・天然ガス開発事業「サハリン2」について、現在の運営会社の資産を無償譲渡するよう命じました。参加する三井物産や三菱商事は、運営の枠組みから外される可能性が出てきました。
電気料金の高騰のワケ
ロシアのプーチン大統領は石油・天然ガス開発事業「サハリン2」について、現在の運営会社の資産を無償譲渡するよう命じました。参加する三井物産や三菱商事は、運営の枠組みから外される可能性が出てきました。https://t.co/KZTL129cxi
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) July 1, 2022
ロシアによる制裁によって、今後さらに電気料金が高騰していくと考えられます。
他国から燃料を輸入すればいいのではと思うかもしれませんが、ロシアのLNGは安価であり、代替エネルギーを調達しようとした場合、数兆円単位の追加負担が発生してしまいます。
原子力発電所の稼働率を上げるという選択肢もありますが、2011年にあったような惨事が起きないという保障はありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。電気料金の値上げには様々な事情が関係しています。
現在起こっていることの1つに、「電力逼迫による電気料金の値上げ」が挙げられます。
今、私たちに出来ることは少しでも電力逼迫を改善できるように1人1人が節電を心がけていくことではないでしょうか。
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