東京都心で3日連続の冬日になり、非常に強い寒さがやってきています。この時期は、雪や路面凍結の恐れ多く、転倒防止対策を行うことをお勧めします。厚生労働省においても注意喚起を行っています。
今回は、防災管理者の筆者が転倒防止対策について徹底解説します。
転倒事故について
スリップ、つまづき、よろめき等による転倒で亡くなられる方は年間1万人人以上おり、交通事故でお亡くなりになる人よりも多いです。
転倒災害が一番多く発生するのが、冬季です。
積雪した路面を歩く際に誤って転ぶ、転んだ際に手をつけば、手を骨折したり、後ろに転んで頭を打ったりすれば重大な災害につながります。
凍結時の転倒防止対策
交通機関も乱れ普段よりも通勤に時間がかかります。慌てて行動すると危険、凍結に対する備え、就業時間をなど余裕を持って行動できるようにするのが大切です。
最強寒気到来!!寒すぎる各地大雪注意報「気象庁発表」について解説!! | お試し鑑定団 (dream-yukimi.jp)
夜間は特に注意
人が多く通行する入り口付近の階段などは、足元が見えにくくなりますので、通路や駐車場等の照明確認など重要です。夜間行動時など、適宜懐中電灯を使用することをお勧めします。
靴は耐滑性の物がおススメ
スリップしにくい耐滑性のある靴も販売されています。雪が降った後や歩道の雪は踏み固められると、しばらく溶けずに残り、歩行すると滑ります。
また、日陰の場所は雪が残りやすく、路面凍結の可能性が高いので、普段通勤している経路で、危険な箇所をあらかじめ把握しておくことも大切です。
歩き方について
雪道の歩き方を知らずに、いつものように歩いてしまうと滑った時に容易に転んでしまいます。
基本的には小さな歩幅で歩いて、重心を低く保ち、靴底全体を地面に着けて歩く、歩く速度も遅くなるので普段よりも時間をかけて歩くことが大切です。
歩きスマホは危険
最近では歩きながら携帯電話を見ている方も多いですが、路面に対する最善の注意力をもって凍結場所を見極めてください。転倒災害は歩行という行動に伴って発生することが多いです。
前に傾斜させ、不安定な状態をつくり、それを支えるように足を前に出すメカニズムで歩いていますので、歩行自体そもそも転倒リスクがあります。
年齢を重ねるとリスクも高くなる
バランスを崩すと地面に体を打ち付けるまでは、即座に防御姿勢はとれず、年齢を重ねるごとに防御をとることは困難になります。
一歩一歩足元を見てはいないので、わずかな段差や歩行リズムの狂いが転倒災害を引き起こします。
転倒して大きなケガをしないように、慌てて行動せず、普段から余裕をもった行動を心がける必要です。
気温38度熱すぎる「北極異常気象」地震との関連は!!日本気象協会発表について紹介!! | お試し鑑定団 (dream-yukimi.jp)
厚生労働省において注意喚起
厚生労働省ではSTOP転倒災害防止プロジェクト転倒災害防止を呼び掛けておりますので紹介します。
冬季における転倒災害防止対策
① 気象情報の活用によるリスク低減の実施
ア 大雪、低温に関する気象情報を迅速に把握する体制の構築
イ 警報・注意報発令時等の対応マニュアルの作成、関係者への周知
ウ 気象状況に応じた出張、作業計画等の見直し
② 通路、作業場所の凍結等による危険防止の徹底
ア 屋外通路や駐車場における除雪、融雪剤の散布による安全通路の確保
イ 事務所への入室時における靴裏の雪、水分の除去、凍結のおそれのあ
る屋内の通路、作業場への温風機の設置等による凍結防止策の実施
ウ 屋外通路や駐車場における転倒災害のリスクに応じた「危険マップ」
の作成、関係者への周知
エ 凍結した路面、除雪機械通過後の路面等における荷物の運搬方法、作
業方法の見直し
オ 凍結した路面や凍結のおそれがある場所(屋外通路や駐車場等)にお
ける転倒防止のための滑りにくい靴の着用の勧奨
引用:https://www.mhlw.go.jp/content/000518225.pdf
まとめ
特に冬季は路面凍結による災害が多く発生しますので、転んでケガをしたりすることもあると思いますので、駐車場の凍結、床面の濡れなど危険な場所を発見したらリスク回避を行って下さい。
時間の余裕と耐滑性などの靴を準備することをお勧めします。
コメント